こんにちは。北海道教育大学函館校4年、竹内哲太です。
私は、葛西先生からお誘いを頂いて今年度の7月からこの3月までの1年足らずの短い間ですが、コーチとして函館ラ・サール学園のサッカー部で指導をしました。指導した、とは言っても実際は一緒にサッカーをさせてもらっただけで、指導者らしいことはほとんど出来なかったと感じています。
実際、今年の中学生は公式戦では一勝も挙げることが出来ませんでした。人数不足もありましたが、自分が行ってきた練習の質の低さや、練習でやってきたことを試合に落とし込むことの難しさを痛感しました。
しかし、中学生たちはすごく立派でした。人数が少ない事に文句を言うこともなく、負けを負けとして受け止めることが出来ていました。この素直さが、ラ・サールサッカー部の良さだと本当に思います。中学生、そして高校生も少しのアドバイスで目に見えて上達していくので、こちらもアドバイスするのがどんどん楽しくなっていきました。そんなみんなとサッカーをするのは本当に楽しかったです。みんな、ありがとう。
函館ラ・サールサッカー部では、中学と高校、どちらのチームも同じプレーモデルでサッカーをしています。同じスタイルで6年間サッカーが出来ると言うのは、チームにとってすごく大きなプラスです。そして、中学生にとっては上のレベルの選手とあたりまえにプレーする、良い機会となります。また、高校受験がないので、普通の中3がサッカーをしていない時期にも普通にサッカーをすることができます。中3や高1という時期は、1日1日で大きく成長する時期だというのを私はこの1年、目の当たりにしてきました。今年の高校サッカー選手権で準優勝した、青森山田高校も、スタメンの多くに青森山田中の選手がいます。このことと、青森山田高校の結果は、無関係ではないと思います。
一つの哲学の元で6年間プレーするということは自分のプレーにひとつ大きな軸があるということでもあります。すると、自ずとプレーの引き出しも増えていきます。そのチームのプレーモデルのなかで自分のストロングポイントをどのように発揮するか、何が足りないのかを自然と考えるようになるからです。事実、ラ・サールサッカー部の生徒達はこの1年でもすごくプレーの幅が広がったように思います。
これからの数年で、すごく成長するチームだと言う事が分かっているので、今年しかこのチームを見られないのはとても残念です。ですが、いつか見に行かなくても自然と活躍を耳にするようなチームになると信じています。頑張ってください。
最後に葛西先生、こんな素晴らしい機会をくださってありがとうございます。サッカー選手として、指導者として、人間として少し成長できたと思います。本当に、ありがとうございました。
竹内哲太