一般社団法人レイヴェールスポーツクラブ

Seize the day!!

「Seize the day」

直訳すると“その日を掴め”ということだが、意味は”今を生きろ”ということらしい。

現在、函館ラ・サールでは今週末の学園祭の準備をしているが、そんな中、あるクラスの生徒に「先生のサインと座右の銘を書いてください」と色紙を渡された。なんでもクラス企画の景品に先生方のサインと座右の銘が書かれた色紙を渡すらしい。自分のが外れだと思われたらどうしよう・・・とか、ゴミ箱に捨てられたら嫌だな・・・などと考えながら、一応「Seize the day!!」と書いた。

これは現在、函館ラ・サールサッカー部のフィロソフィーとなっているが、私自身の座右の銘でもある。サッカーを本気でやると決めてから、今日頑張れなければ明日はないと考えながらやってきたつもりである。改めて、ふと現在の自分の状況やサッカー部の状況などを考えてみた。

現在、函館ラ・サールサッカー部は厳しい時期を迎えている。思い通りの結果がでず、苦しい状況だ。自分達ではどうしようもないことも正直ある。だからと言って、このまま何もしないで諦めてしまえば、現状を変えることができず、ただ終わっていくだけなんだろうなと思う。人間きっと諦めれば楽になるし、中高生である選手達にとっても、サッカーが全てというわけではない。しかし、諦めてしまうというのは今まで積み重ねてきたものを崩してしまうということだ。積み重ね始めたばかりの物であれば、崩してしまっても痛みは少ない。だが、積み重ねてきた物が多ければ多いほど、高ければ高いほど、それを崩すのは怖いものである。ここまできたら積み重ねを止めるわけにはいかない。行ける所まで行かなければならないという気持ちになってくる。そして、変えてはいけないものと、変えなければならないことが出てくる。今はきっと新しいことに挑戦し、もっと高い基準を求めていかなくてはならない。だから、もっと必死でやろう。

新しいことを始めたり、必死に変わろうとすると、変化を嫌う人間に否定されたり、本気の人間の足を引っ張る人間が必ず出てくる。強すぎる想いにはその想いの分だけ反発が生まれることが多い。だけど、それに負けず強い意志と情熱を持って進んで行けば、必ず理解者や応援してくれる人が現れ、味方になってくれる。人生においてそのような人と出会えることが財産となる。そこまでは辛く苦しいが、止まればそこで終わり。その先に成長があると信じて進むしかない。人間を成長させるのは環境だが、その環境と言うのは人間が作り出すものである。素晴らしい人間や、能力のある人間、正しい事をしようとしている人間が妬まれて叩かれることもある。そんな環境に押しつぶされることがあっても本気で取り組んでいるのであれば堂々と胸を張って生きて行ってほしい。そんな経験もきっと自分を作る一つになるはず。

私自身も、理不尽な扱いを受ける環境にいたことを思い出す。その環境では自分自身に先がないと感じ、環境を変えることにしたこともあった。だからといって、その環境にいたことが無駄だったわけではない。その経験がなければ今の自分はいないからである。自分自身の目標を叶えるために欠かせない時間と経験だったと思ってる。一生懸命に生きて、いつか自分の目標が叶った時に、そんな理不尽な環境にいれたこと、自分に理不尽を与えてくれたこと、環境を変える決断をさせてくれたことに感謝しようと思っている。そんな未来の為にできることは、精一杯「今を生きる」ことしかないと思う。よく考えると、今までの人生のターニングポイントの多くでそう考え生きてきたのだと思う。だからこそ自分の座右の銘になっているのだろう。

今は確かに厳しい状況にいるかもしれない。でも、そんな状況も人生の一部だと思い楽しむしかない。辞めてしまったら確実に辿り着かないけど、辞めない限り可能性はある。それを信じて日々を全力で進んでいき、自分を育て、未来をつくっていってほしい。

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